今回は前回の発展編として、シューティングゲームを難しくしたりスクロールをさせたりしてみたいと思います。
前回の基本編がまだの方は、基本編から先に始めてみてください。
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基本編の終わりにニャアからこんなヒントが出ていました。
いろいろな発展のさせ方があると思いますが、今回はニャアの発展版をご紹介します。
この記事のもくじ
画面を横スクロールさせる方法
ではまず画面を横スクロールをさせる方法、正しくは”横スクロールしているように見せる”方法です!
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Parrotが右方向に進んでいるように見せたい場合、左方向に進んで行くもの(たとえば雲)があるとどうでしょう。
たとえばこんな感じ…。
雲のスクリプトはこのようになっています。
前回作った敵の動きと同じようにクローンで作りました。
最初の位置のY座標に乱数を入れることで出現場所をランダムに、”X座標を○ずつ変える”にも乱数を入れることで微妙に速さが変わるようにしています。
ちなみに横スクロールをしているように見せる方法として、背景を動かすという方法もあります。
こちらも近々ご紹介しますのでお楽しみに!
敵を強くしてゲームを難しくする方法
続いて敵を強くする方法です。
ニャアはTIME=15(制限時間の半分)になると敵が暴走するようにしました。
どのように暴走するのかというと…
こちらからプレイして、TIME=15になるまで踏ん張ってみてください。
TIME=15を過ぎてから、Ghostが赤くなって動きが速くなっているのが分かりますか?
スクリプトはこのようにしました。
前回作ったGhostのスクリプト”TIME=0まで繰り返す”の中に”もしTIME<15なら”を入れることで、15秒を過ぎるとこのスクリプトが発動します。
このように演算のスクリプトブロック ”○=○” や ”○<○” と変数TIMEを組み合わせると、制限時間による制御ができます。
スクリプトの中の”色の効果を○にする”はGhostの色です。数字を変えれば何色にでもできます。
ではGhostの速さを決めているのはどのスクリプトでしょう?
ズバリ、”X座標を○ずつ変える”ですね!
1回ごとに進む距離が変わるので、より速くParrotの方へ近づいてくるようになります。
○の数字を大きくすればするほど難しくなるのでやってみてください。
その他にゲームを難しくする方法としては、たとえば以下のようなものも試してみてはいかがでしょう?
クローンが出現する場所をParrotに近くする
Ghostのスクリプトの
”クローンされたとき”→”X座標を**,Y座標を**にする”
の部分で始まりのX座標を変更すれば、クローンの出現場所をParrotにより近くできます。
クローンの発生数を変える
Ghostのクローンの発生についてはこちらのスクリプトで定義しています。
“自分自身のクローンを作る”→”○秒待つ”
このスクリプトでは1秒ごとにクローンされるようになっていますが、これを0.5秒などにするとクローンが現れる頻度が上がります!
注意
※一度に作れるクローンは300個までとなっています。これを超えるとクローンが生まれません。
また、動作環境によってはクローンが多すぎると動作が遅くなったりPCがフリーズしてしまう可能性もあります。適度なクローンの数を見つけてみてください。
弾を小さくする
弾の大きさは「大きさ」の欄で最初に指定しましたが、TIMEが15未満になってからのみ大きさを変えるには、Ballのスクリプトに
”もしTIME<15なら”→”大きさを○%にする”
を作って”ずっと”の中に組み込めばOKです。
発展のさせ方は無限大!
ゲームを難しくするのも楽しいですが、ある程度までできたら今度は「ボーナス」も作ってみましょう。
たとえばたまに現れるラッキーアイテムを取ればボールが大きくなるとか、Parrotの動きが速くなるとか…
いろいろとアレンジできそうですよね。
それではまた次回もおたのしみに。