Scratch(スクラッチ)を使った簡単ゲーム作りの第2弾は、モグラタタキです。
(前回記事はこちら)
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ゲームの定番としてあるモグラタタキですが、スクラッチを使えばそれほど難しいことをせずに自作することができます。
プログラミングやスクラッチを始めたばかりの方や、プログラミング必修化に向けた家庭学習を考えている親子の方々に楽しくプログラミングを学んで欲しいという思いで紹介します!
この記事ではただ作るだけでなくミニ課題をはさみながら進めるので、ゲームを作りながらプログラミングの基本事項を学ぶことができます。
この記事のもくじ
まずは遊んでみてください
なにはともあれ、まずはニャアの作成したモグラタタキゲームをプレイしてもらって、作るもののイメージを明確にしてもらいたいと思います。
一目でお分かりのように、叩く対象はタコにしました。
対象は何であれゲームの原理はモグラタタキなので、背景もキャラクターも好きなように変えてみてください。
メインステージとモグラを作る
ではさっそく、メインステージからひとつずつ作っていきましょう。
背景と隠れるところを設定
まずは背景を設定します。
モグラが現れたり消えたりする動きを作る
次にモグラタタキのモグラの動きを作ります。
岩の後ろから出てくるようにするので、タコの位置や大きさを調整して隠れられるようにします。
岩のうしろからタコが出てきたり消えたりするようになりましたか?
ここでニャアの課題です。
変数を作ってみよう
次にプログラミングでとっても重要な「変数」を使ってみましょう。
具体的には、ゲームの制限時間とスコアに使用します。
制限時間とスコアのスクリプトは、背景に設定します。
制限時間(30秒)を作る
これでスタートを押してみましょう。
…
……
そうです。
-1ずつ変えると設定しましたが、「-1」は「1秒」という意味ではないのです。
ではここに何を追加すれば、1秒ごとに減るようになるでしょうか?
ハイ、答えはこちらです!
モグラを叩くとスコアが入るようにする
続いてスコアも変数で設定し、モグラ(タコ)を叩くごとにスコアが入るようにします。
TIMEと同じく背景のスクリプトに追加します。
試しにスタートしてタコを叩いてみると、スコアが変わるのがわかるはずです!
乱数を使ってゲームを難しくしよう
変数の次は「乱数」をやってみます。
乱数とはその名の通り、ランダムな数字です。
たとえば「1〜10までの乱数」とすると、コンピュータが1〜10までの数字をランダムで呼び出します。
いまモグラは規則的な動きをしていてゲームとしては物足りないので、この動きを乱数によって不規則的にしたいと思います!
また、同じくOctopusの「1秒でX座標○,Y座標○に変える」の「1秒」に乱数を入れても変化が出るのでやってみてください。
モグラの数を増やす
さて、ここまででモグラタタキゲームの基本ができあがりました!
しかしまだモグラが1匹だけなので、3匹くらいに増やしましょう。
これはコピー&調整で簡単にできます。
Octopus2の動きはOctopus1と同じになっているので、座標を変える必要があります。
参考までに、ニャアはこのように変更してみました。
乱数もOctopusごとに変えてみると動きが変わって面白くなります!
制限時間がきたら終わるようにする
もう気づいている方もいるかもしれませんが、現時点では制限時間が終わってもそのまま続くようになっています。
これではいつまでもゲームが終わらないので、最後に終わらせるプログラムを作ります。
単純に追加するだけでなく、これまで組み上げてきたスクリプトを一部変更することも必要になるので、じっくり確認しながらやってみてください。
メッセージを使いこなす!
プログラムをスタートさせる合図には、
- スタートが押された時
- ○キーが押された時
- スプライトが押された時
などといくつかありますが、その中の「メッセージを受け取った時」を使って、TIME OVERへ繋げたいと思います。
まずは背景スクリプトの準備です!
これで制限時間が来ると画面が変わるようになりました。
しかしまだタコたちが動いているので、止めなければなりません!
モグラの動きを一斉に止める
TIMEOVERと書いてみる
そしてTIMEOVERの画面が終わりだと分かるように、背景に「TIMEOVER」の文字を追加してみたいと思います。
これでTIMEOVERの画面ができました!
これでモグラタタキのゲームが完成です!
ここまでの作り方を動画にしたので、おさらいにどうぞ。
音や効果などを追加してみる
そのほか、音や効果を追加したりスタート画面を追加したりするなどしてよりゲームらしく整えることもできます。
今回の記事では解説はここまでにしますが、発展のさせ方はニャア作成のモグラタタキゲームを参考にしてもらえればと思います。
こちらからスクラッチサイトで共有しているニャアのプログラムページを開き、「中を見る」でプログラムの詳細を見ることができます。
(追記)発展編のブログもまとめました。こちらからどうぞ!
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