Scratch(スクラッチ) 難易度★★★⭐︎⭐︎

Scratchのドリルで九九(掛け算)を覚えよう - 発展編

 

前回の九九(掛け算)ドリルに続き、今回は発展編です。

基本編ではスクリプトが問題を喋るというシンプルなスクリプトでしたが、発展編では問題に合わせた数字のスクリプトが現れるようにします。

ちょっと複雑なところもありますが、より本格的な計算ドリルになるので挑戦してみてください。

 

前回のスクリプトをそのまま使うので、まだ取り組んでいない場合は下の基本編から始める、もしくはこちらからニャアのスクリプトを"リミックス"して使って頂いても構いません。

Scratchのドリルで九九(掛け算)を覚えよう - 基本編

  今回はScratch(スクラッチ)で九九(掛け算)ドリルを作ってみたいと思います。 まず基本編ではランダムに九九の問題を出す方法を確認します。 続いて発展編では、問題に合わせて数字のスプ ...

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スクラッチ自体が初めてという場合はこちらもどうぞ。

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はじめようニャア!

 

前回のスクリプトから不要な部分を取り除く

まずは前回のスクリプトを使えるように準備しましょう。(プロジェクトを開いて"コピーを保存"で複製したものを編集するか、バックパックにコピーして新しいプロジェクトにコピーするなどすると良いです。)

こちらが前回のスクリプトです。

ポイント

  • 前回のスクリプトから不要な部分を取り除く

"(  )と聞いて待つ"の(  )内を空欄にすると、スプライトの台詞なしで入力欄だけ表示されます。

今後の作業のために、一旦このスプライト(Dinosaur4)は端のほうに寄せるか隠しておきましょう。

 

数式記号を用意する

次に ×(かける)と =(イコール)の記号を用意します。

スプライトとして作っても良いですが、ここでは背景に直接書いてみました。

ポイント

  • 背景を描く→コスチューム画面へ
  • をクリックし、×と=を書く(お好みで背景の色も加える)

 

数のスプライトを用意する

次に問題に応じて表示される数を用意します。

まずはかけられる数ニャア

ポイント

  • スプライトを選ぶ→"Glow-1"

  • コスチューム画面へ
  • コスチュームを選ぶ→"Glow-2"から"Glow-9"までを追加

 

九九なので1から9までニャア

大きさを調整(この例は大きさ130)しつつ、ほどよい位置におきましょう。

 

 

かけられる数のスクリプト

次にスクリプトを作ります。

ポイント

  • 下のようにスクリプトを作る

 

ここでの"ひとつめ"というのは、前回作った変数ですね。

スクリプト"コスチュームをひとつめにする"は、たとえば"ひとつめ"が5の時コスチュームも5番目になるということです。

 

かける数のスプライトとスクリプト

かける数のスプライトは、さきほどのかけられる数のスプライトをコピーすればすぐに作れます。

ポイント

  • かけられる数を右クリックして"複製"
  • スクリプトを下のように変える
    ※新しいメッセージ"メッセージ2"を作る
    ※位置を調整し、その座標に入れ替える

 

ここまででこのような画面になります。

 

 

出題するスクリプトを追加する

つづいて出題者(Dinosaur4)のスクリプトに"メッセージを送る"を追加します。

ポイント

  • 枠線内のスクリプトを追加する

 

ためしにを押してみましょう。

このように問題がコスチュームの数字として表示されるようになりました。

 

ここで確認のため、変数の"ひとつめ"と"ふたつめ"を表示させてみましょうか…。

このように変数が表示されているコスチュームと一致していればOKニャア!

 

判定のスクリプトを作る

次に正解か不正解かを判定するスクリプトを作ります。

ここでは例として、正解した場合は答えの数が現れる、不正解の場合は×マークが現れるようにしたいと思います。

 

不正解の時のスクリプト

ポイント

  • 出題者(Dinosaur4)のコスチューム画面を開く
  • コスチュームを選ぶ→"Button5-b"

  • ステージ上で位置を調整

  • 枠線内のスクリプトを追加する

不正解の時だけ現れるように、冒頭と最後に"隠す"を追加しています。

 

正解の時のスクリプト

ポイント

  • 枠線内のスクリプトを追加する
    ※新しいメッセージ"メッセージ3"を作る

 

正解した時のスクリプトは見ての通り、"メッセージ3"を追加するのみです。

 

正解した時に答えの数を表示する

ここから、メッセージ3が送られたら答えの数が表示されるようにしていきます。

ふたたび数のスクリプトが必要になりますが、さきほどのかける数のスプライトをコピーすれば楽ちんです。

 

答えの数の十の位のスプライトとスクリプト

ポイント

  • 数のスプライトを右クリックして"複製"

  • 位置を調整(2桁の場合こちらが十の位になるように

  • 下のようにスクリプトを作る(スプライトと共にコピーされたスクリプトは消す)

 

ここで"コスチュームを答えの1番目の文字にする"を見てみましょう。

これはたとえば答えが3の時はコスチューム番号3のコスチューム、答えが24の時はコスチューム番号2のコスチュームが表示されるという意味です。

 

答えの数の一の位のスプライトとスクリプト

ポイント

  • 十の位のスプライトを右クリックして"複製"
  • 位置を調整(2桁の場合こちらが一の位になるように
  • コスチューム画面で"Glow-0"を追加し、1番目に置く

  • スクリプトを下のように作り替える

 

こちらは答えが2桁の場合の一の位なので、答えが2桁つまり10以上の時だけ表示されるようにしています。

"もし答え>9なら"の部分ニャア

そして"コスチュームを答えの2番目の文字にする"も忘れずに!

 

ここでを押して試してみましょう。

・・

・・・

なんだかおかしいニャア?!

 

たとえばこちらの画像のように、

4×9=36 8×2=16 などと掛け算の正しい答えを入力しているのにも関わらず、答えに表示される一の位が違いますね。

これはこのスプライトのコスチュームに0を追加したことが原因です。

 

ここでニャアからの問題です!

ニャアの問題

答えの一の位の数が正しく表示されるようにするは、どのようにすれば良いでしょう?

ヒント:スクリプトに何かを足す

 

・・

・・・

 

やってみましたか?

それではこちらが解決法です!

ポイント

  • (○+1)を追加する

 

コスチューム画面を開くとわかりますが、コスチューム番号1が0のコスチュームになっていますね。

(ちなみにコスチューム番号はコスチュームの左上に表示されています。)

 

これだと答えが1の時に0のコスチュームが、答えが6の時に5のコスチュームが現れてしまいます。

これを調整するために追加するのが、(○+1)です!

 

さて、再度を押して掛け算をしてみましょう。

問題なく答えが表示されるようになっていますか?

 

 

おさらい動画とScratchプロジェクトページ

おつかれさまニャア!

今回のレッスンは難しめだったので、最後まで終えられたのはすごいことです。

すぐに全てを理解する必要はないので、色々なプロジェクトを作りながら学んでいきましょう。

今回のおさらいは下の動画またはScratchプロジェクトページにて。

 

また、今回と同じ方法を使いながらより発展させた英単語ドリルもあるのでよかったら合わせてどうぞ。

 

 

ごきげんよう

 

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