前回の九九(掛け算)ドリルに続き、今回は発展編です。
基本編ではスクリプトが問題を喋るというシンプルなスクリプトでしたが、発展編では問題に合わせた数字のスクリプトが現れるようにします。
ちょっと複雑なところもありますが、より本格的な計算ドリルになるので挑戦してみてください。
前回のスクリプトをそのまま使うので、まだ取り組んでいない場合は下の基本編から始める、もしくはこちらからニャアのスクリプトを"リミックス"して使って頂いても構いません。
-
Scratchのドリルで九九(掛け算)を覚えよう - 基本編
今回はScratch(スクラッチ)で九九(掛け算)ドリルを作ってみたいと思います。 まず基本編ではランダムに九九の問題を出す方法を確認します。 続いて発展編では、問題に合わせて数字のスプ ...
続きを見る
スクラッチ自体が初めてという場合はこちらもどうぞ。
-
プログラミング学習はスクラッチから!だれでも簡単・使い方入門
プログラミング学習を始める入り口として最適なScratch(スクラッチ)の始め方や基本操作を解説します。 小中学生のお子さんを持つご両親はもちろん、プログラミング初心者の方にもオススメで ...
続きを見る
この記事のもくじ
前回のスクリプトから不要な部分を取り除く
まずは前回のスクリプトを使えるように準備しましょう。(プロジェクトを開いて"コピーを保存"で複製したものを編集するか、バックパックにコピーして新しいプロジェクトにコピーするなどすると良いです。)
こちらが前回のスクリプトです。
"( )と聞いて待つ"の( )内を空欄にすると、スプライトの台詞なしで入力欄だけ表示されます。
今後の作業のために、一旦このスプライト(Dinosaur4)は端のほうに寄せるか隠しておきましょう。
数式記号を用意する
次に ×(かける)と =(イコール)の記号を用意します。
スプライトとして作っても良いですが、ここでは背景に直接書いてみました。
数のスプライトを用意する
次に問題に応じて表示される数を用意します。
大きさを調整(この例は大きさ130)しつつ、ほどよい位置におきましょう。
かけられる数のスクリプト
次にスクリプトを作ります。
ここでの"ひとつめ"というのは、前回作った変数ですね。
スクリプト"コスチュームをひとつめにする"は、たとえば"ひとつめ"が5の時コスチュームも5番目になるということです。
かける数のスプライトとスクリプト
かける数のスプライトは、さきほどのかけられる数のスプライトをコピーすればすぐに作れます。
ここまででこのような画面になります。
出題するスクリプトを追加する
つづいて出題者(Dinosaur4)のスクリプトに"メッセージを送る"を追加します。
ためしにを押してみましょう。
このように問題がコスチュームの数字として表示されるようになりました。
ここで確認のため、変数の"ひとつめ"と"ふたつめ"を表示させてみましょうか…。
判定のスクリプトを作る
次に正解か不正解かを判定するスクリプトを作ります。
ここでは例として、正解した場合は答えの数が現れる、不正解の場合は×マークが現れるようにしたいと思います。
不正解の時のスクリプト
不正解の時だけ現れるように、冒頭と最後に"隠す"を追加しています。
正解の時のスクリプト
正解した時のスクリプトは見ての通り、"メッセージ3"を追加するのみです。
正解した時に答えの数を表示する
ここから、メッセージ3が送られたら答えの数が表示されるようにしていきます。
ふたたび数のスクリプトが必要になりますが、さきほどのかける数のスプライトをコピーすれば楽ちんです。
答えの数の十の位のスプライトとスクリプト
ここで"コスチュームを答えの1番目の文字にする"を見てみましょう。
これはたとえば答えが3の時はコスチューム番号3のコスチューム、答えが24の時はコスチューム番号2のコスチュームが表示されるという意味です。
答えの数の一の位のスプライトとスクリプト
こちらは答えが2桁の場合の一の位なので、答えが2桁つまり10以上の時だけ表示されるようにしています。
そして"コスチュームを答えの2番目の文字にする"も忘れずに!
ここでを押して試してみましょう。
・
・・
・・・
たとえばこちらの画像のように、
4×9=36 や 8×2=16 などと掛け算の正しい答えを入力しているのにも関わらず、答えに表示される一の位が違いますね。
これはこのスプライトのコスチュームに0を追加したことが原因です。
ここでニャアからの問題です!
・
・・
・・・
やってみましたか?
それではこちらが解決法です!
コスチューム画面を開くとわかりますが、コスチューム番号1が0のコスチュームになっていますね。
(ちなみにコスチューム番号はコスチュームの左上に表示されています。)
これだと答えが1の時に0のコスチュームが、答えが6の時に5のコスチュームが現れてしまいます。
これを調整するために追加するのが、(○+1)です!
さて、再度を押して掛け算をしてみましょう。
問題なく答えが表示されるようになっていますか?
おさらい動画とScratchプロジェクトページ
今回のレッスンは難しめだったので、最後まで終えられたのはすごいことです。
すぐに全てを理解する必要はないので、色々なプロジェクトを作りながら学んでいきましょう。
今回のおさらいは下の動画またはScratchプロジェクトページにて。
また、今回と同じ方法を使いながらより発展させた英単語ドリルもあるのでよかったら合わせてどうぞ。